「お子様の成長には、小学生になる前からの教育が大切です!」。子育て中のママたちは、こんな話をよく耳にするのではないでしょうか。そこで感じる「具体的には、一体何をすればいいの?」という気持ちは、多くのママが抱く悩み。
そんなときは、教育のプロに話を聞くのがいちばん! ベネッセで小学生部門を担当されている畑秀夫さんによれば、「小学生になるまでに、生活習慣と学習習慣を身につけさせることが大切」といいます。
まずは生活習慣について、「特に早寝早起きが、1人でできることが重要」と畑さん。
「子どもが親に言われなくとも、夜は決まった時間に布団に入り、朝も起きられることが大切です。この習慣を身につけさせる方法としては、子どもに自分で目覚ましをセットさせることがオススメです」
ではなぜ「目覚まし時計をセットさせること」が有効なのでしょうか。
「自分で時計の設定をすることで、『決まった時間の中で生活している』という感覚が子どもに芽生えます。また時間や時計を理解しておくと、小学校の算数にも役立ちます」
また「一時的に習慣が身についたとしても、油断は禁物」と畑さん。
「長期の休みの間に生活リズムが乱れて、せっかく身についたものが台無しになるケースが多いです。親は子どもが早寝早起きの習慣が継続できる環境を常に整えてあげましょう」
次に学習面について。畑さんは「ひらがな・カタカナ・数字を無理に覚えさせる必要はない」と指摘します。
「生まれた時期によって学習能力の発達が異なるので、焦って教え込むと子どもへの負担になってしまいます。まず身につけるべきは、自分で考える習慣。普段の生活で何か起きる度に、『どうしてこうなると思う?』と子どもに尋ね、一緒に考えてあげましょう。そして子どもの考えた意見を聞いてあげようにすると、自分で考える習慣が身についていきます」
また小学生になる前の5、6歳は、「周りの環境に興味を持ち始める時期」だそう。
「この時期に子どもは大人の真似をはじめます。だからこそ、親は優しく接して、きちんと子どもの話をきいてあげましょう。そうすれば子どもは親の姿を見て、人の話をちゃんと聞く思いやりのある子に自然と成長していきます。」
生活習慣も学習習慣も、キーワードは「子どもの自主性」。親は、子どもが習慣として身につけ、自分からできるようになるまで、「焦らず、優しく、根気強く」サポートしてあげましょう。
みんなの入学ひろばから